もうこれ以上続けられないと思った彼女のひとこと

交際を始めて一か月たったけどセックスなし

彼女と別れることに決めた。

あのひとことで、もう続けられないと思った。

理由はおいおい書くけど、男女にとっての「セックス」がこのうえない悦楽をもたらすこともあり、逆に破局をもたらすこともあることを思い知らされた。俺が身を持って体験したのは後者である。

ハッピーメールで27歳の女と知り合ったのは約二ヶ月前だった。狐のような目をしているが、色白でスタイルがよく、彼女にしかないセックスアピールにあふれていて、俺はその「体」に惹かれてあの手この手で交際を求めた。彼女には何人か候補者がいたようだが、俺が一番近いところに住んでいるという理由で、俺との交際を決めた。そのメールを受けたとき、有頂天になった。すぐにでも彼女とセックスができるものと思っていた。

ところが彼女はセックスをさせてくれない。遠回しにそれを求めてもはぐらかされるし、直接訴えたら、直接断られる。

俺と彼女は最初からセックスレスだった。

「セックスレスなんて言わないで……セックスってさ、そもそも小作りのための行為だよね？　子供作る気がないカップルはこうなってもしかたないのよ」

これが彼女の論理だった。

やっと許してくれたセックス……「これで満足した？」にキレた俺

理屈はわからなくはないが、小作りのためだけにセックスするわけではないことは、彼女も知っているはずだし、過去の男性経験を聞いたら2人の男と交際した経験があるとのことだった。27歳という年齢でもあり、セックスの経験は当然あるはず。セックスでいやな思いをしたことがあるのだろうか。

一昨日のことだった。

俺はこれ以上のセックスレスは男として、牡として耐えられないと懇願し、改めてセックスを求めた。すると彼女は大きく息を吸って「わかったわ」といって応じてくれた。

交際開始から約二ヶ月がたっていた。

ラブホテルに入り、彼女の体を頂く。予想したとおりいい体をしていて、乳も陰部も具合がいい。当然ながら処女ではなく、けっこう愛液も豊富だった。だが彼女はあまり声を出してくれなかった。

そして行為のあと、こんなことを冷たく言ったのである。

「これで満足した？」

その言葉に俺は切れた。仕方なくセックスさせてあげた、という顔をしている。当然彼女は満足していない。濡れたのは、膣の生理現象にすぎない。

別れようと思っている。