ベッドで固まってしまった高齢処女

お酒飲みながらホテルに誘ったときはふにゃっとしていた高齢処女

最近、若い女性の処女率が高くなってきているらしい。

第15回出生動向基本調査（2015）（国立社会保障人口問題研究所）では、以下のような数字が公表されている。いずれも未婚女性の処女率だ。

■20～24歳の未婚女性のうち46.5%が処女

■25～30歳の未婚女性のうち32.6%が処女

■30～34歳の未婚女性のうち31.3%が処女

その背景にはいろいろあるだろうが、恋愛に興味のない若者が増えているようだし、女に近寄って口説く男が減っているのかもしれない。口説く男がいなければ口説かれる女もいないことになり、自ずと未体験な女が増えてくる。

最近PCMAXで知り合った29歳の女がそうだった。

いわゆる高齢処女。

彼氏が欲しくて出会い系サイトにチャレンジしたようだが、実際は遅咲きのロストバージンが目的だったのではないかと見ている。

硬い性格が俺に合わないので、一カ月ほどで自然消滅したが、彼女の高齢処女喪失の顛末がどんなものだったか、紹介しておきたい。

デート初日、飲みに行った。

互いに社会人でコミュニケーションの第一歩はノミニュケーションというだという点を体で理解していたので、自然と足は居酒屋に向かった。

そこで自己紹介しつつ、互いの過去を語りあううちに、彼女の彼氏いない歴が29年であることが判明した。

俺はぜひその処女を奪いたいと思い、褒め言葉を並べて口説いた。彼女も口説かれていることに気づいたのだろうか、のろけてフニャフニャしていた。

意味不明な軟体動物がそこにいるみたいで、硬そうに見えた彼女の性分はどこかに消えていた。

裸体の銅像をベッドに横たえたような高齢処女

ホテルに入るまで時間を費やしたが、深夜23時、ようやく男女の濡れ場に足を踏み入れた。

エッチな雰囲気ムンムンのゴージャスなラブホの一室。

「シャワーかお風呂使っていいよ……とりあえずさっぱりしたら？」

（処女だからマン滓がたまっているかもしれない……とりあえず洗ってもらおう）

そんな思いがあったが、彼女は風呂も浴びずシャワーも浴びず、じっとしていた。居酒屋でのフニャフニャはどこへやら、完全に固まってしまっている。

セックス初体験を前にして緊張しているのだろうか。

「大丈夫、そんなに痛くないしすぐに良くなるよ。君のお母さんもおばあちゃんも体験したんだから」

と気持ちを和ませながら服を脱がせ、高齢処女の裸をあらわにした。乳肉は固く、乳首はいちごミルクのように綺麗だった。陰毛は伸び放題で活きいきしていた。

（これが高齢処女の裸なのか）

しかしベッドに横たわっても固さは消えず、裸体の銅像を横に倒したような感じがした。無表情で、手術前の患者みたい。

「おい、大丈夫か」

「うん……平気だよ」

「平気に見えないけどな」

キスも初めてのようで、唇が固く目も開けたままだ。乳にキスしても反応がなく、太腿を撫でてもぴんと伸ばした両足を開かない。

「少し足開いて……」

「やだ」

「開かないとエッチできない」

「やっぱエッチしなくていいから……わたし帰るから」

顔をゆがめて息を荒げる。

「今日女にならないと永遠にバージンのままだぞ」

言うと少しだけ股を開く。

俺はクリトリスに指を這わせ、バギナの表面を撫でながら、少しずつ、少しずつ膣の中に指を入れていった。指の第一関節でぐりぐりかき回して数分したとき、彼女の口からようやくいい声が漏れた。するとじゅわっと愛液が零れてきたので、コンドームをつけて挿入。

「痛あああい……やめてええ……くうう」

七転八倒。

それでも挿入を続け、薄桃色の出血を見ながらピストンした。あまり苦痛を与えないよう、射精は一切我慢しなった。というか、処女の狭穴の締め付けが気持ちよく、すぐに出してしまった。

終わったら、彼女はさっさと下着を穿いた。

それから何度か会って酒を飲んだが、エッチには至らなかった。ホテルに誘っても、断られた。

「何度かエッチしないと……今のままではエッチしたことにならないよ」

「いいのこのままで。いいの。もう、エッチのことは言わないで」

「どうしたの」

「あんな風にしかできなかったのが悲しくて……29年間、わたしは何をしていたんだろう」

ラブホで固まったことを悔いていたのだろうか。居酒屋でフニャっとしておのれを変えようとしたが、結局硬さを捨てきれなかったのだろうか。

高齢処女を捨てるのは大変だ。

高齢処女が女になるには、裸になるだけではだめだ。長い時間をかけて鎧のように身に着けてきた彼女自身の何かをいったん脱ぎ棄てなければならない。

高齢になればなるほど、それが難しくなる。