失われたセックスの歓びをW不倫で取り戻した男と女

セックスレスの男女がワクメで出会った

俺はいまセックスを楽しんでいる。

よわい40歳にしてセックスの歓びを知る。これも出会い系で知り合った人妻のおかげである。妻には悪いが、当分このW不倫は続けさせてもらう。

セックスレス3年。きっかけは他愛のないことだった。共働き夫婦でたがいにフルタイムで働き、夜になると眠い。それでも月に何回かの夫婦生活はあった。だがその夜は妻の疲労がかさんでいて、俺の求めを拒否したのである。それから何となく近づきにくくなり、それがきっかけでセックスレスが始まった。セックスなんてなければないで何とかなるもので、風呂場やトイレでのオナニーで性処理をしていた。

だが欲望は抑えられない。

―ああセックスしたい―

ある日出会い系サイトのことを知った。そこに行けば素敵なセックスパートナーに巡り会えるかもしれない。

そしてワクメに登録し、同じような事情をかかえた人妻とW不倫を始めたのである。

セックスってこんなに気持ちよかったの？　

W不倫といっても、最初は控えめで、相手の様子をうかがうように軽めの付き合いだった。ボクシングでいうとジャブ、だろうか。やっていることは不倫であり、どこか後ろめたさもある。だがある日猛烈に彼女を求めてみた。今まで溜まっていた不満を爆発させるように、ガンガン求めた。

―気持ちいい―

セックスってこんなに気持ちよかったの？

セックスレス3年で俺はすっかりセカンド童貞になってしまったようだ。彼女も同じらしくセックスレス2年半でセカンドバージンの憂き目を味わっていた。そんなセカンド童貞処女が互いの体を求め、快楽に沈んでいく。

「週2回なんて無理よ……1回にしません？」

「やっぱりそう思う？」

「バレたらそれまでだから」

「たしかに」

W不倫は週に1回。

毎週その日がくるのが待ち遠しい。

ちんぽが疼く。