女の喘ぎ声はどこから出てくるのだろうか

俺の彼女は普段低い声でしゃべる

女の裸体が男の性欲をそそるのは言うまでもないが、もう一つ男をふるい立たせる女の要素がある。

喘ぎ声だ。

録音した喘ぎ声だけを聞きながらオナニーにふける男もいるくらいであるから、男の性神経を刺激する音であるのは間違いない。

「ああん……、あん、ああんっ！」

鼻の裏から後頭部に抜けていくような喘ぎ声は、女にしか出せない音である。

ところでこの喘ぎ声、どこから出てくるのだろうか。

ミントC!Jメールで知り合った彼女は、普段発する声が低い。ハスキーとまでは行かないが、女にしてはかなり低音である。彼女を知らぬ人が電話でその声を聞いたら、相手は男かもしれないと思うだろう。

しかし彼女の喘ぎ声は低音ではない。

10日に一回ほど会ってセックスしているが、全然違う彼女の声を耳にすることになる。

セックスするとたちまちハイトーンになる彼女の喘ぎ声

「じゃあホテル行こうか」

「そうね……ご飯も食べたしね」（低音）

「いつものホテルでいい？」

「ここから近いからね。他探すのも面倒だし」（低音）

ホテルに入る。

俺が先にシャワーを浴びてバスタオルを下半身に巻いて出てくると、下着だけになった彼女がバトンタッチでシャワールームへ。

戻ってきたら照明を暗めにして彼女を待つ。

「うふふっ」（やや低音）

「こっちおいで」

抱き寄せる

「やん」（やや高音）

そして前戯を始める。乳房や陰部を攻め、彼女を「女」に変えていく。

すると喘ぎ声が漏れ始める。

「ああ……そこ、そこいいっ！　ああん！　ああアンンッ！」（高音）

「ああん、いく、いきそ……いくううっ！」（最高音）

低音の彼女の声はどこへやら、甲高い女の喘ぎ声が密室に響き渡る。

女の喘ぎ声はどこから出てくるのか。

彼女とセックスしていると、そういう疑問がわく。