穴兄弟は聞いたことあるが、口兄弟ってあるのか

出会い系で見つけた女と3Pすることになった

3Pに関心があるという女とYYCで知り合った。顔写真の印象もごく普通の女で、書いてある文章も取るにたらぬものだったが、メール交換するにつれて、なかなかヤバい女だということがわかってきた。

「三人でやるプレイに興味があるんだけど」

「男一人と女二人がいいな」

「やだ……女は私だけがいい」

女二人だと、いい女のほうが得するから嫌らしい。

会話が進むにつれ、男二人女一人の3Pをしなければならない雰囲気ができてきて、俺が適当な男を連れてきてホテルでプレイすることに決定した。

実はこれという男がいる。三度のメシよりセックスとオナニーが好きという好き者がいる。やつに電話したら親の葬式でもない限りかけつける。

「その人でいい」

奴とは過去何回か3Pをしたことがあり、同じ下の穴にぶっこんだことのある、いわゆる「穴兄弟」の仲だ。その意味で通常の友人関係を越えた絆みたいなものがある。

俺も友人も彼女の口の中で射精し……これって口兄弟？

予想通り男はかけつけた。夕方までバイトだったが、急用ができたと言って抜けてきたらしい。

「いやまいったよ……ペナルティ一万円払っちゃった。でも3Pには変えられないね……おや、君かい？　YYCのスケベ女子は」

「スケベ女子だけよけいなんだけど」

すぐに打ち解けてラブホに入る。

プレイが始まり、最初に俺が下のお口にハメて、奴は上のお口にハメた。ほぼ同時に射精した状態で終わり。過去やった3Pは、けっこうせっぱ詰まった状態だったので、ワンプレイで終わったのだが、今回は女が乗り気なので、二回戦目をやることになった。

「今度は交代でね……」

俺が上のお口で奴が下のお口。

考えてみたらこんな風に場所を変えて楽しんだことはない。奴がハメた下のお口にぶっこんだことはあるが、上のお口を共有したのは初めてだ。

奴が射精した口の中に、俺も射精した。

穴兄弟というのはあるが、口兄弟というのはあるのだろうか。

いずれにしても奴との絆は、これでさらに強くなるだろう。